旅したくなる映画紹介。今回はイギリスを舞台に繰り広げられる、ちょっと不思議な設定のラブストーリー。たまたま年末に「一緒に観よう!」という流れになり観たのですが、年末年始に観るのにぴったりでした。イギリス南西部の牧歌的な風景や、ロンドンの都会の街並みを楽しむことができる、観たらもっとイギリスを好きになる映画です。
ロンドン好きとしてはロンドンが舞台の映画はつい贔屓してしまいますが、それを抜きにしても1日を大切に過ごそうと思える素敵な映画なので、老若男女問わずおすすめしたいです。
Contents
あらすじ
「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス監督が、タイムトラベルを繰り返す青年が本当の愛や幸せとは何かに気づく姿を描いたロマンティックコメディ。イギリス南西部に住む青年ティムは自分に自信がなく、ずっと恋人ができずにいた。21歳の誕生日に、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父親から知らされたティムは、恋人を得るためタイムトラベルを繰り返すようになり、やがて魅力的な女性メアリーと出会う。しかし、タイムトラベルが引き起こした不運によって、その出会いがなかったことになってしまい、再び時間をやり直したティムはなんとか彼女の愛を勝ち取るが……。主人公ティム役は「ハリー・ポッターと死の秘宝」「アンナ・カレーニナ」のドーナル・グリーソン、ヒロインのメアリー役にレイチェル・マクアダムス、ティムの父親役にビル・ナイ。
(映画.com より)
「ラブアクチュアリー」については以前こちらに感想を書いたんですが、ロンドンに行きたくなるし、どこでもいいから空港へ行きたくなるような映画でした。旅好きにぴったり。「アバウトタイム」もおしゃれで、イギリスジョークがピリッとスパイスになって物語を引き締めてくれていて、ロンドンの街並みがキラキラしていて、とてもイギリスに行きたくなります。
感想
タイムトラベルと日常
タイムトラベルという普通ではありえない能力を持つ主人公ですが、その主人公の行動や考え方は私たちと同じで、”タイムトラベルを使える”ことの不思議や違和感を忘れさせくれます。
恋愛していて「ああ、あの時こうすれば!どうしてこんなことしてしまったんだ!」と思うことは必ず誰にでもあります。主人公も気になる女性と付き合うために頑張るけど空回りして、空回りしてはタイムトラベルして…と頑張っているんですよね。
タイムトラベルものの映画を観ているとかなり大きな規模の何かを変えるために主人公が奔走していることも多いように思いますが、本作では「好きな女性とお付き合いする!」が基本の軸。あとは主人公が友人や家族のちょっとした失敗や不幸を解消するために能力を使っている。日常に寄り添った能力の使い方をしている、その地味さが良いところ。
恋はタイミング
前半、恋愛で切なかったり甘かったり、色々な経験をするティム。タイムトラベルで過去を変えたがために気になる女性が他の男性と付き合ってしまう…なんてことも。恋人がいないときにたまたまティムに出会って恋に落ちた女性も、タイミングが違えば、ティムと出会っていなければ、恋人がいない状態で他の男性と出会って恋に落ちていたりする。
よく「恋はタイミングが大事!」なんて言いますが、それをタイムトラベルを通して実感するシーン。
確かに恋愛って、たまたまその日飲み会に行ったからとか、たまたま友達が紹介されたとか、仕事の同僚とたまたま一緒に帰ることになったとか…そんな偶然が重なった結果なのかなと。ささやかなシーンですが、好きな描写です。
時間をかけて得られたもの
タイムトラベルをしてすぐに成果に結び付くものもあれば、そうではないものも。詳細は控えますが、前半、気になる女性と付き合うためにティムはかなりの時間を使って努力をするシーンがあります。頑張るティムがとても可愛くてほっこりするシーンでもあり、結局は本人の努力次第なんだなと思うシーンでもあり、お気に入り。そうやって地道な努力をしている姿を描いていることで、特殊能力を持っているティムを身近に感じることが出来ました。
家族愛
ビル・ナイ演じるお父さんとのシーンが本当に、本当にいいんですが、これから観る方のために詳細を書くのは控えておきます…!お母さんも会話に程よく鋭いジョークを入れてくれるし、妹もキュート。ティム一家が全員魅力的!
人生は一度きり
この映画を通して強く感じるのは「人生は一度きりであること」そして「1日を大切に過ごそう」ということ。
どんなに願っても私たちは過去に戻ることはできません。ただ、過去に戻れるティムでさえ、過去に戻っても変えられない未来がありました。結局根本的なことは特殊能力だけではどうにもなりません。
だからこそ、1日を大切に過ごすことが大事だなあと。家族や、恋人や、友人。大好きな人たちにちゃんと大好きだと伝えて、周りの人に目を配り、日々に少し余裕を持って生きる。なかなかできそうで出来ないことだけど、意識するだけでも違う。
忙しくて辛いときにふと空を見上げて数秒深呼吸をすると、ああこんなに空は綺麗なんだなと少し気持ちが安らいだり。恋人と喧嘩してもう怒っていないけど引き際が分からないときにハプニングがあって気が抜けて思わず笑顔になったことで自然とラブラブに戻ったり。
ちょっとした余裕が生む幸せを丁寧に伝えてくれる映画だなと感じました。自らその余裕を作り出すのって簡単なことではないからこそ、日々意識したいものです。自分の機嫌を自分でよくしてあげられる人って、魅力的ですよね。
愛を言葉で伝えよう
ある人が伝えた愛の言葉が、最終的にとある人の本当に心に残る大切な一言になる、というシーンがあります。別にそこで愛の言葉を伝える必要はなかったのかもしれない。またいつか伝えられるし、恥ずかしいし…と言葉を飲み込むのは簡単。でもその時の一言が一生の支えになることもあるかもしれない。愛する人を救うかもしれない。
いつ言えなくなるか、わからないから、愛はたまには言葉で伝えよう。改めてそう思えました。家族もいつまでも一緒にいられるわけではない。恋人は好きで付き合ってるに決まっているけど、それでも言葉というのは大きな意味があるんじゃないでしょうか。
おまけ:とにかく胸キュンする
真面目な感想を書きましたが、とにかくもう、胸キュンする!ティムとメアリーのカップルが可愛すえぎる。付き合うまでの過程も楽しいですが、結婚するまでの感じとか、同棲してからのシーンとか。子供ができるまで、できてから2人が成長していく様子。すべてにときめく。憧れのカップルです。
一緒に通勤するシーンが個人的にはとても好きです。起きたら隣に好きな人がいる、その多幸感に包まれている2人も可愛い。結婚式のシーンも良いんですよね。「ラブアクチュアリー」の結婚式シーンも最高だったし、この監督はときめく描写を作り出すのが本当に上手です。
おまけ:ロンドン最高
ロンドンに住んでいる設定なので、当たり前なんですけど出てくる電車とか地下鉄とか道とか、すべてにイギリスらしさが詰まっている。ロンドン旅行した人なら「あーここ行った!」がいくつかあると思います。
ながーく感想を書きましたが、とても好きな映画でした。タイムトラベルの設定にところどころあれ?と思うところはなくもないですが…綺麗にまとまっています。人間関係に悩んだとき、自分に余裕がないときに、また観たい映画です。
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