映画:カーズ

旅したくなる映画紹介。今回は、ピクサーの作品であるカーズ。「グランドキャニオンのツアーに参加するなら、ぜひこれを観てから行ったほうがいい!」とオススメされて観た映画です。車の映画だし、男の子向けかなー?と思っていたら、期待を裏切るいい映画でした。もしかしたら、大人になって、色々なことに焦りを感じたり失ったものの大きさに落ち込んでいる人の心に一番響く映画かもしれません。

【あらすじ】

「トイ・ストーリー2」以来、7年ぶりにジョン・ラセター自ら監督に挑戦したディズニー/ピクサーの最新作。レストランがガソリンスタンド、靴屋がタイヤ販売店という「クルマの世界」を舞台に、傲慢な新人レースカー、ライトニング・マックイーンの成長を描く。声の出演は、オーウェン・ウィルソン、ボニー・ハント、そしてハリウッド一のカーレース狂として知られる名優ポール・ニューマン。
(以上、映画.comより)

実力のある新人として目立つものの、人と協力することができず、友人と呼べる人も全然いないマックイーン。決勝レースに向かう途中、自分の傲慢な行動が原因で決勝レースへ向かう道からはぐれてしまい、「ラジエーター・スプリングス」という寂れた街に迷い込みます。
このラジエーター・スプリングスはルート66という道路沿いにある町、という設定で、アメリカに実在するルート66やセリグマンという街がモデルになっているようです。グランドサークルを巡るツアーではセリグマンやルート66を通るものが多く、折角グランドサークルに行くなら観てから行ったほうがいいよ!とアドバイスされました。

観終わったあと、「グランドキャニオン行く前に絶対観たほうがいいよ!!!」と友人に連絡するくらい、確かにグランドキャニオンに行く前に観るとより旅行を楽しめる映画だと思います。

さて、映画の感想ですが、この映画本当のストーリーは冒頭にも書いたように大人も楽しめる、むしろ大人の心にこそ響く内容の映画じゃないかと思います。なのでアメリカ旅行の予定がない方にも是非楽しんでほしい映画です。

主人公マックイーンはラジエーター・スプリングスに迷いこみ、その途中で街を破壊してしまったことから「道路を修理しろ。じゃないとこの街からは出せない!」と言われてしまいます。最初は反抗的なマックイーン、街のことも「さびれている場所だな、早く出たいこんな街」という態度。ラジエーター・スプリングスの住人と交流することで、少しずつ失っていた心を取り返していきます。

大人になるにつれて凝り固まった考えになったり、何かの目的に固執したり(勝負に勝ちたい、お金を稼ぎたい、有名になりたい…など)して、大事なものを失うことは多いように思います。生きていけばいくほど、少しずつ固まっていく考えがあるのは仕方のないことかもしれません。

ハイスピードで走り勝負に勝って有名になることだけを夢見たマックイーンの周りには友人と呼べる人・恋人としてそばにいてくれる人はいませんでした。他にも、様々な悩みを抱えて閉じこもってしまったキャラクターが出てきます。
目標を持って生きることは大切だけど、そのために色々なものを失っていたことに気づいて後悔するころには…というのは誰にでも起こりうることかもしれません。

スピード第一だったマックイーンが、「ゆっくりドライブすること」の楽しさを知り、人に助けてもらうことを知り、誰かのために頑張ることを知る。マックイーンが大切な人のために、今までほしくて仕方なかったことを手放す。
名声からの大転落で失った自信を取り戻すキャラクターがいる。

プラスの意味でもマイナスの意味でも、何かを失う代わりに、得るものがあるし、得たものの代わりに、失うものがあるんだなと感じました。

カーズでは若者から引退した者まで様々な年齢の人が出てきますが、それぞれが自分と向き合っていく様子が描かれていて、観たあとはポジティブな気持ちになれました。自分のマイナス部分と向き合うのって簡単なことじゃないので、勇気をもらえます。

今まで何が何でもこうしたい!と思っていたことを変えるのは非常に難しいことだけど、マックイーンは恋した相手や親友と思えた相手を喜ばせたくて努力をして変わっていきますし、さびれた街が活気づいていく様子も、見ていて気持ちよかったです。

白熱したカーレースシーンもスピード感があって面白く、ピクサー映画の映像の美しさにも改めて感動しました。

登場人物全部車という設定ですが、感情移入をして楽しむことができる、素敵な映画です。忙しい日々を送るなかで、たまには映画を観ながら「のんびり過ごす」をしてみてもいいかもしれません。

 

途中で出てくる”life is a highway” って曲もとても良い!これを聞きながらルート66をドライブしたい。思わずamazonでポチッと…サントラ買ってしまいました。

 

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